--- title: "DNSレコードの種類と用途を解説(A・MX・TXT・CNAMEなど)" description: "A・AAAA・MX・CNAME・TXT・NSなど主要なDNSレコードの役割と書き方を解説します。ドメイン設定時に必要な知識をまとめました。" date: 2026-05-14 tags: [DNS, ドメイン, Web制作] related_tools: [dns, mail-auth] draft: false --- ドメインを取得してWebサイトやメールを使えるようにするには、DNSレコードの設定が必要です。DNSは「ドメイン名とIPアドレスを対応づける仕組み」ですが、レコードの種類によって役割がまったく異なります。 ## よく使うDNSレコードの一覧 ### Aレコード(IPv4アドレス) 最も基本的なレコードで、ドメイン名をIPv4アドレスに対応づけます。 ``` example.com. IN A 203.0.113.1 ``` WebサーバーのIPアドレスを指定するために使います。サブドメイン(`www.example.com`)に対しても同様に設定します。 ### AAAAレコード(IPv6アドレス) AレコードのIPv6版です。IPv6に対応したサーバーを使う場合に設定します。 ``` example.com. IN AAAA 2001:db8::1 ``` ### MXレコード(メール受信) そのドメイン宛のメールをどのサーバーで受け取るかを指定します。優先度(数値が小さいほど優先)を指定できるため、バックアップサーバーも設定可能です。 ``` example.com. IN MX 10 mail.example.com. example.com. IN MX 20 backup.example.com. ``` Google Workspace を使う場合は `aspmx.l.google.com` などGoogleのMXサーバーを指定します。 ### CNAMEレコード(別名) ドメインを別のドメイン名(FQDN)に対応づけます。IPアドレスではなくドメイン名を指定する点がAレコードと異なります。 ``` www.example.com. IN CNAME example.com. ``` CDNサービスやSaaSのカスタムドメイン設定でよく使います。**注意点として、CNAMEはルートドメイン(`example.com`)には設定できません**。 ### TXTレコード(テキスト情報) 任意のテキストを登録できるレコードです。主に以下の用途で使われます。 - **SPF**: 送信元メールサーバーの許可リスト - **DKIM**: メール署名の公開鍵 - **DMARC**: メール認証ポリシー - **ドメイン所有権の確認**: Google Search Console・各種SaaSの認証 ``` example.com. IN TXT "v=spf1 include:_spf.google.com ~all" ``` ### NSレコード(ネームサーバー) そのドメインのDNS情報を管理するネームサーバーを指定します。ドメイン移管時やDNSサービスの変更時に変更します。 ``` example.com. IN NS ns1.example-dns.com. example.com. IN NS ns2.example-dns.com. ``` ## レコード変更時の注意点 DNSレコードには **TTL(Time To Live)** という有効期間が設定されています。変更してから全世界に反映されるまでTTLの時間がかかるため、急ぎの変更が必要な場合は事前にTTLを短く設定しておくのが定石です。 一般的な反映時間の目安は数分〜48時間です。設定後は[DNSレコード確認ツール](/dns/)でリアルタイムに反映状況を確認できます。