費用をかけずに複数端末で使い始めたいならBitwarden、有料でも共有や日常の操作を含めて選びたいなら1Passwordが候補になります。 ただし、料金表だけで決めるより、いつも使うスマートフォンとパソコンでログインを試した方が判断しやすいです。

両方ともパスワードを保存して自動入力するサービスですが、無料で使える範囲と、家族へ共有する際の契約条件が異なります。ここでは個人・家族の選び方に絞ります。会社で導入する場合は、個人向け料金ではなく管理者の権限や退職時の引き継ぎまで確認してください。

以下は2026年9月18日に公式情報を確認した比較です。使い勝手の評価は実機レビューではなく、公開されている仕様と試すべき操作を分けて記載しています。

最初に無料利用と家族共有を分ける

一人で使うなら、まずBitwardenの無料プランで必要な操作を満たせるか確認できます。保存できるパスワード数と利用端末数は無制限です。一方、1Passwordは個人・家族向けの有料プランを試用してから選ぶ形になります。

比較する条件1PasswordBitwarden
継続して無料利用したい無料試用と有料契約を区別して検討個人向け無料プランあり
PCとスマートフォンで使いたい複数端末に対応無料プランでも複数端末に対応
家族全員で共有したいFamiliesの基本枠は5人Familiesは6人まで
相手一人との共有で足りる共有方法と必要プランを確認無料の組織で他の利用者一人と共有可能
課金前に確かめたいこと試用中に自動入力・共有・復旧準備を確認無料版で不足する機能が本当にあるか確認

人数だけでなく、共有する範囲も決めておきます。たとえば動画サービスのログインだけを家族へ渡したい場合と、家計に関わる複数の契約を共同管理したい場合では、必要な共有先が違います。個人の保管庫を丸ごと共有する前提にはしない方が良いです。条件は1Passwordの公式比較表Bitwardenの料金表で確認できます。

料金は初年度の割引と更新後を分けて比べる

月額に見える数字が、毎月の支払い額とは限りません。年払いの総額を12で割った表示の場合があるため、請求周期までそろえて比べます。

プラン公式掲載の米ドル価格確認する条件
1Password Individual年払いの通常価格は月換算3.99ドル新規の初年度限定で月換算2.99ドルの表示あり
1Password Families年払いの通常価格は月換算5.99ドル新規の初年度限定で月換算4.49ドルの表示あり
Bitwarden Premium年額19.80ドル、月換算1.65ドル公式価格は税別。個人向け無料プランとは別
Bitwarden Families年額47.88ドル、月換算3.99ドル6人まで。公式価格は税別

1Passwordの割引は公式サイトから新規に年払いで申し込む初年度向けで、アプリストアなどの購入経路には同じ条件が適用されません。表は円建ての請求額を保証するものではありません。申込画面で通貨・税・更新価格を確認してください。

旧料金を載せた比較記事と数字が違うこともあります。「安い方」を決めるときは、使う予定の期間にかかる総額で考えます。家族プランなら利用人数も含めて、1PasswordBitwardenの現在の条件を確認するのが確実です。

認証コードの保存と生成は同じ機能ではない

Bitwardenは無料アカウントでも認証用の秘密鍵を保管できますが、保管庫内で時間制限付きの認証コードを生成する機能はPremiumまたは対象の有料組織向けです。別製品のBitwarden Authenticatorアプリとも区別する必要があります。公式の統合認証機能の説明に、この条件が明記されています。

パスワードと認証コードを同じ場所で扱うと操作は減りますが、保管庫へ入れないときの復旧方法を別に用意しておく必要があります。特に、そのパスワードマネージャー自身へログインするための認証コードや回復情報を、そこだけに保存してしまわないようにします。

1Passwordでは、Emergency Kitにアカウント情報やSecret Keyを控えられます。公式の保管方法を確認し、共有フォルダなど他人が読める場所へ置かないでください。どちらを選んでも、端末の紛失を想定して復旧手段を準備するところまでが初期設定です。

DashlaneやKeePassを候補に残す場合

二つに絞らず検討したい場合は、追加機能か保存方法のどちらに理由があるかを整理します。Dashlaneは法人向けにパスワード管理と認証情報の保護を提供しています。導入済みの会社で使うなら、個人の好みで別サービスへ複製せず、まず組織の利用方針と公式のプランを確認します。

KeePassは暗号化されたデータベースファイルを管理する方式です。自分で保存場所を決めたい場合の候補ですが、その分バックアップや複数端末で扱う方法も自分で考える必要があります。KeePassのセキュリティ説明にもあるとおり、データベースの暗号化と端末自体の安全性は別の問題です。「クラウドを使わなければ必ず安全」とは判断できません。

乗り換える前にいつもの端末で三つの操作を試す

比較表で候補が決まったら、既存データをすべて移す前に少数のログインで試します。確認する順番を決めておくと、移行後に戻せなくなる心配を減らせます。

  1. 公式サイトからアプリや拡張機能を導入し、PCとスマートフォンの両方で自動入力を試します。
  2. 自分の別端末で、新規保存とパスワード変更が反映されることを確かめます。家族共有が必要なら共有用の項目だけで試します。
  3. 回復情報の保管場所を決め、必要なアカウントを移した後も元の保管先をすぐ削除せず、ログインできることを確認します。

移行に使った平文のCSVなどには、パスワードが読める形で含まれる場合があります。メール添付や共有フォルダへ置かず、作業後も不要なコピーが残っていないか確認してください。

保存先が決まっても、使い回しているパスワードが自動で安全になるわけではありません。次はパスワードの長さと使い回しを見直す順番に沿って、重要なアカウントから変更します。仕組みから確認したい場合はパスワードマネージャーの基礎へ進めます。