--- title: "PDFを圧縮する方法|ファイルサイズを小さくする手順と注意点" description: "PDFのファイルサイズを小さくする方法を解説します。メール添付・Web掲載・印刷用の圧縮レベルの選び方、画質を落とさず圧縮するコツ、よくある失敗と対処法をまとめました。" date: 2026-05-24 tags: [PDF, ファイル圧縮, Web制作] related_tools: [pdf-compress] draft: false --- 「PDFが大きすぎてメールに添付できない」「Webサイトに掲載するPDFを軽くしたい」——PDFのファイルサイズ削減は、業務でよく直面する場面です。圧縮の仕組みと用途ごとの適切な設定を知っておくと、品質を保ちながら効率よくサイズを落とせます。 ## PDFが大きくなる主な原因 | 原因 | 説明 | |---|---| | 高解像度の画像が含まれている | 写真・図版を非圧縮または高品質で埋め込むとサイズが増大する | | 埋め込みフォント | フォントデータが丸ごと含まれる場合がある | | スキャンPDF | 紙をスキャンしたPDFは画像データの塊なので大きくなりやすい | | レイヤー・透明効果 | デザインデータ由来のPDFはオブジェクトが多い | | 不要なメタデータ | 作成ソフトの情報・コメント・注釈が残っている | ## 用途別の圧縮レベルの目安 圧縮しすぎると文字がにじんだり画像が荒くなったりします。用途に合わせたレベル設定が重要です。 | 用途 | 解像度の目安 | ファイルサイズ目安 | |---|---|---| | Web・ダウンロード配布 | 72〜96dpi | 1MB以下が理想 | | メール添付 | 96〜150dpi | 3〜5MB以下(受信側の制限による)| | 印刷用 | 150〜300dpi | 品質優先。圧縮は控えめに | | アーカイブ保存 | 元解像度を保持 | 圧縮より保存形式の安定性を優先 | ## 主な圧縮方法 ### Webツールで圧縮する ブラウザ上で動作するツールを使う方法です。ファイルをアップロードして圧縮されたPDFをダウンロードするだけで完結します。 注意点として、機密情報を含むPDFを外部のWebサービスにアップロードするのは情報漏洩のリスクがあります。社外秘・個人情報が含まれる書類には**サーバーサイドで即削除する**ことが明示されているサービスか、オフライン処理できるツールを選ぶべきです。 ### Adobe Acrobatで圧縮する 「ファイル → 名前を付けて保存 → PDF のサイズを縮小」または「ツール → PDF を最適化」から設定できます。有料ソフトですが細かい設定が可能です。 ### macOS のプレビューで書き出す macOS 標準の「プレビュー.app」でも圧縮できます。 1. PDFをプレビューで開く 2. 「ファイル → 書き出す」 3. 「クオリティ」スライダーを下げる 4. フォーマット「PDF」で保存 手軽ですが圧縮アルゴリズムが選べないため、効果が限定的な場合があります。 ### Ghostscriptでコマンドライン圧縮 開発者・技術者向けですが、もっとも柔軟に圧縮できます。 ```bash # Web用(スクリーン品質) gs -sDEVICE=pdfwrite -dCompatibilityLevel=1.4 \ -dPDFSETTINGS=/screen \ -dNOPAUSE -dQUIET -dBATCH \ -sOutputFile=output.pdf input.pdf # 印刷用(高品質) gs -sDEVICE=pdfwrite -dCompatibilityLevel=1.4 \ -dPDFSETTINGS=/printer \ -dNOPAUSE -dQUIET -dBATCH \ -sOutputFile=output.pdf input.pdf ``` `-dPDFSETTINGS` の設定値: | 設定 | 解像度 | 用途 | |---|---|---| | `/screen` | 72dpi | Web・画面表示 | | `/ebook` | 150dpi | 電子書籍・配布用 | | `/printer` | 300dpi | 印刷用 | | `/prepress` | 300dpi+ | 高品質印刷 | ## 圧縮してはいけないPDF - **電子署名済みのPDF**: 圧縮すると署名が無効になる場合があります - **フォーム付きPDFを入力用に配布する場合**: 圧縮でフォームが壊れることがあります - **原本性が必要な公文書**: 圧縮・再保存で内容が変わると原本性が損なわれます [PDF圧縮ツール](/pdf-compress/)では、Ghostscriptによるサーバーサイド処理でPDFを圧縮します。Web配布・メール添付・印刷用の3プリセットから選択でき、処理後はサーバーからファイルを即削除します。