--- title: "仕事で使うPDF・Word・画像のどれで送るべきか用途別の選び方" description: "仕事の書類や資料をPDF、Word、画像のどれで送るべきか、相手の閲覧、印刷、修正という目的から判断します。提出時の形式選び、元データの扱い、送信前に確認したい点を整理しました。" date: 2026-08-01 category: Web制作 tags: [PDF, ファイル形式] related_links: [pdf-compress, img-resize] draft: false --- 相手に読んでもらう完成版はPDF、文章を直してもらう原稿はWord、写真や画面の状態を見せるだけなら画像が向いています。どの形式が優れているかではなく、受け取った相手に何をしてほしいかで決めます。 提出先からファイル形式を指定されている場合は、その指定が最優先です。「PDF形式」「Word形式」と書かれているなら、自分が扱いやすい形式へ置き換えず、指定どおりに用意してください。 ## 最初に相手へしてほしいことを決める ファイル形式で迷ったときは、内容より先に相手の作業を考えます。確認して終わるのか、文章を直すのかを決めてください。写真として見るだけなら画像です。 | 相手にしてほしいこと | 選びやすい形式 | 理由 | |---|---|---| | 内容を読み、印刷または保管する | PDF | ページの見た目を保った共有用コピーにしやすい | | 文章を修正し、コメントを返す | Wordまたは共有文書 | 文章を直接編集し、変更箇所を残せる | | 写真や画面の状態を確認する | JPEGまたはPNG | 画像としてすぐに開いて確認しやすい | | 申請や入稿で形式が指定されている | 指定された形式 | 受付側の処理条件を優先する必要がある | 一つの資料に文章と複数ページの図があるなら、画像を何枚も並べて送るよりPDFの方が順序を保ちやすいです。一方、Webページの表示崩れを一か所見せたいだけなら、PDFを作るより画面キャプチャの方が意図を伝えやすいかと思います。 ## 完成版を渡すならPDFを選ぶ 見積書や案内資料、確認用デザインを相手に読んでもらう段階ではPDFを選びます。Microsoftも、PDFは文書の書式を保持し、オンライン表示や印刷で意図した形式を保つ用途に向くと案内しています。詳しくは[Office文書をPDFへ変換する公式ヘルプ](https://support.microsoft.com/en-us/office/save-or-convert-to-pdf-or-xps-in-office-desktop-apps-d85416c5-7d77-4fd6-a216-6f4bf7c7c110)で確認できます。 ただし、PDFにすれば絶対に崩れないわけではありません。変換後のファイルを開き、改ページと文字を確認します。画像やリンクも意図どおりかを見てください。Wordなどの元データは上書きせず、編集用として手元に残した方が良いです。 PDFが大きくて送れない場合は、形式を画像へ変える前に[PDFを圧縮する方法](/article/pdf-compress-guide)を確認します。文字が読みにくくなるほど小さくする必要があるなら、共有リンクへ切り替える方が適切です。 ## 文章を直してもらうならWordを選ぶ 原稿や社内文書のように、相手が文章を直接直す場合はWord形式が向いています。変更履歴やコメントを使えば、どこを修正したかを同じ文書内で確認できます。 複数人で修正する場合は、Wordファイルをメールで往復させるより、一つの共有文書を編集した方が版を管理しやすくなります。Microsoft 365では、共有した同じ文書を複数人で編集し、変更やコメントを確認できます。共同編集の考え方は[Wordの共同編集に関する公式ヘルプ](https://support.microsoft.com/en-us/word/training/collaborate-online-in-word-for-the-web)で案内されています。 相手の環境に同じフォントがない場合や、異なるアプリで開く場合は、表示が変わる可能性があります。レイアウトも確認してほしいなら、編集用のWordに加えて見本となるPDFを添えます。このとき、どちらが完成版かをメール本文で明記します。 ## 写真や画面の状態を見せるなら画像を選ぶ 見た状態そのものを伝えたい場合は画像を選びます。商品の写真やエラー画面、Webページの表示などです。写真はJPEG、細かな文字がある画面キャプチャはPNGにすると扱いやすいです。 長い文章や複数ページの書類を画像だけで送るのは避けた方が良いです。相手が文字を選択しにくく、ページの順序も分かりにくくなります。書類をスマートフォンで撮影した場合でも、提出先がPDFを指定しているなら、ページ順を整えてPDFへまとめます。 画像の容量が大きいときは、メール本文の表示幅を小さくしただけでは元ファイルの容量が減らない場合があります。[画像圧縮とリサイズの方法](/article/image-compress-guide)を確認し、文字が読める状態を保って調整してください。 ## 二つの形式を送るときは正本を明記する PDFとWordを両方送ること自体は問題ありません。ただし、説明がないと相手はどちらへ修正を書けばよいのか、どちらを保管すべきか判断できません。 たとえば、完成版を`見積書_2026-08-01_確定.pdf`、修正用を`見積書_2026-08-01_編集用.docx`とします。メール本文にも「内容確認はPDF、修正があればWordへお願いします」と書けば、二つの役割が伝わります。 同じ文書をメールで何度も往復させる場合は、日付や版番号をファイル名へ入れます。共同編集ができる環境なら、添付を増やすより共有文書を一つ用意した方が、古い版への修正を防ぎやすいです。 ## 迷ったら提出条件から順に確認する 形式を決めるときは、次の順に確認します。ファイルを作り直してから提出条件に気づくと二度手間になるため、相手の指定を最初に見ます。 1. 提出先にファイル形式の指定があるか確認する 2. 相手に閲覧、印刷、修正、画像確認のどれをしてほしいか決める 3. 添付と共有リンクのどちらで渡すか決める 4. 送信する形式でファイルを開き直し、内容と権限を確認する まず、相手にしてほしいことを一つ決めてください。閲覧ならPDF、修正ならWordです。写真や画面の確認なら画像を選びます。その形式で最終ファイルを開き直してから送れば、受け取る側の迷いを減らせます。