--- title: "サイトが突然表示されなくなった時の原因調査手順" description: "WebサイトがURLにアクセスしても表示されなくなった時の原因を段階的に切り分ける手順を解説します。DNS障害・SSL証明書失効・サーバー障害・ドメイン失効など原因別の確認方法と対処法をまとめました。" date: 2026-06-22 category: DNS・ドメイン tags: [トラブルシューティング] related_tools: [dns, ssl-check, http-status] draft: false --- 朝出社したらサイトが表示されない、あるいは顧客から「御社のサイトが見られない」と連絡が来た——こうした事態は予告なく発生します。パニックになる前に、原因を順序立てて切り分けることで素早く対処できます。 ## まず確認すること:自分だけか全体かの切り分け 最初に「自分の環境だけの問題かどうか」を確認します。 **別のネットワークから確認する**:スマートフォンのモバイル回線(Wi-Fiを切った状態)でアクセスし、同じ症状が出るか確認します。 **別のブラウザ・デバイスから確認する**:ブラウザのキャッシュや拡張機能が原因のこともあります。 **オンライン確認ツールを使う**:「Is it down for everyone or just me?」などのサービスに URLを入力すると、外部から見てサイトが落ちているかを確認できます。 自分だけの問題であれば、PC・ブラウザ・ネットワークの問題です。全体的に落ちている場合は次の手順へ進みます。 ## 原因の切り分け手順 ### ステップ1:HTTPステータスコードを確認する サーバーがレスポンスを返しているかどうかを確認します。 | ステータス | 意味 | 対処 | |---|---|---| | 200 | 正常(でも表示が崩れている) | HTML・CSS・JSの問題 | | 301/302 | リダイレクト(ループの可能性) | リダイレクト設定を確認 | | 403 | アクセス禁止 | .htaccessの設定ミス | | 404 | ページが見つからない | URLの変更・削除 | | 500 | サーバーエラー | PHPエラー・WordPressプラグインの競合 | | 接続できない | サーバー自体に到達できない | DNS問題・サーバー停止 | HTTPステータスチェッカーにURLを入力すると現在のステータスを確認できます。 ### ステップ2:DNS解決ができているか確認する ドメインがIPアドレスに正しく解決されているかを確認します。 ```bash nslookup yourdomain.com dig yourdomain.com A ``` コマンドが使えない場合はDNSレコード確認ツールでドメインを入力し、AレコードにIPアドレスが返ってくるかを確認します。 **よくある原因**: - ネームサーバーの設定を変更したが反映途中(DNS伝播に最大48時間かかる) - ドメインの有効期限が切れてネームサーバーが失効した - DNS設定を誤って削除した ### ステップ3:サーバーに到達できるか確認する DNS解決はできているのにサイトに繋がらない場合、サーバー自体の問題です。 - **レンタルサーバーの障害情報**を確認する(各社のサービス状況ページ) - **契約しているサーバーの管理パネル**にログインできるか確認する - サーバー会社のサポートに問い合わせる ### ステップ4:SSL証明書を確認する ブラウザに「この接続は安全ではありません」「証明書の有効期限が切れています」といったエラーが表示されている場合、SSL証明書の問題です。 SSL証明書確認ツールでドメインを入力すると証明書の有効期限・発行者・エラー内容を確認できます。 **よくある原因**: - Let's Encrypt証明書の自動更新が失敗した - 有料証明書の更新手続きが漏れた - サーバー移行後に証明書の設定をしていない ### ステップ5:ドメインの有効期限を確認する ドメインの有効期限が切れると、DNSが機能しなくなりサイトに繋がらなくなります。WHOISまたはRDAPでドメインを検索し、有効期限を確認します。 期限切れの場合、ドメイン登録会社の管理画面から更新手続きを行います。多くの場合は猶予期間があり復元できますが、猶予期間(一般に30〜45日)を過ぎると第三者に取得される可能性があります。 ### ステップ6:WordPressの場合はエラーログを確認する 500エラーが出ているWordPressサイトは、プラグインの更新・PHPバージョンの変更・テーマの問題が原因であることが多いです。 ``` /wp-content/debug.log ← WordPress デバッグログ /error_log ← PHPエラーログ(サーバーにより場所が異なる) ``` FTPまたはサーバーのファイルマネージャーでこれらのファイルを確認すると原因が分かります。 ## 原因別の復旧時間の目安 | 原因 | 復旧時間の目安 | |---|---| | .htaccessのミス修正 | 数分 | | プラグイン無効化 | 数分 | | SSL証明書の再発行 | 数分〜1時間 | | DNS設定の修正後の反映 | 数時間〜48時間 | | サーバー障害(事業者側) | 事業者次第 | | ドメイン有効期限切れの更新 | 更新後24〜48時間 | ## 再発防止策 - **ドメインの自動更新を設定する**:登録会社の管理画面で必ず有効にしておく - **SSL証明書の有効期限をカレンダーに登録する**:Let's Encryptは90日ごとに更新 - **サーバーの稼働監視サービスを使う**:UptimeRobotなどの無料ツールでサイトを監視し、ダウン時にメール通知を受ける - **変更作業は本番環境で直接行わない**:ステージング環境での検証を習慣にする