ドメインを取得してWebサイトやメールを使えるようにするには、DNSレコードの設定が必要です。DNSは「ドメイン名とIPアドレスを対応づける仕組み」ですが、レコードの種類によって役割がまったく異なります。
よく使うDNSレコードの一覧
WebサイトとメールのDNS設定で必要になる主要レコードの役割と書き方を一覧で解説します。
Aレコード(IPv4アドレス)
WebサイトのIPアドレスを指定する最も基本的なレコードです。サブドメインにも同様に設定します。
example.com. IN A 203.0.113.1
WebサーバーのIPアドレスを指定するために使います。サブドメイン(www.example.com)に対しても同様に設定します。
AAAAレコード(IPv6アドレス)
AレコードのIPv6版で、IPv6対応サーバーを使う場合に設定します。IPv4のAレコードと併用するケースが一般的です。
example.com. IN AAAA 2001:db8::1
MXレコード(メール受信)
そのドメイン宛のメール受信先サーバーを指定するレコードです。優先度の数値が小さいほど優先されます。
そのドメイン宛のメールをどのサーバーで受け取るかを指定します。優先度(数値が小さいほど優先)を指定できるため、バックアップサーバーも設定可能です。
example.com. IN MX 10 mail.example.com.
example.com. IN MX 20 backup.example.com.
Google Workspace を使う場合は aspmx.l.google.com などGoogleのMXサーバーを指定します。
CNAMEレコード(別名)
ドメインを別のドメイン名に対応づける別名レコードです。CDNやSaaSのカスタムドメイン設定でよく使われます。
ドメインを別のドメイン名(FQDN)に対応づけます。IPアドレスではなくドメイン名を指定する点がAレコードと異なります。
www.example.com. IN CNAME example.com.
CDNサービスやSaaSのカスタムドメイン設定でよく使います。注意点として、CNAMEはルートドメイン(example.com)には設定できません。
TXTレコード(テキスト情報)
任意のテキストを登録できるレコードです。メール認証やドメイン所有権確認など、幅広い用途で使われます。
- SPF: 送信元メールサーバーの許可リスト
- DKIM: メール署名の公開鍵
- DMARC: メール認証ポリシー
- ドメイン所有権の確認: Google Search Console・各種SaaSの認証
example.com. IN TXT "v=spf1 include:_spf.google.com ~all"
NSレコード(ネームサーバー)
ドメインのDNS情報を管理するネームサーバーを指定するレコードです。ドメイン移管やDNSサービス変更の際に変更します。
そのドメインのDNS情報を管理するネームサーバーを指定します。ドメイン移管時やDNSサービスの変更時に変更します。
example.com. IN NS ns1.example-dns.com.
example.com. IN NS ns2.example-dns.com.
レコード変更時の注意点
DNSレコードには TTL(Time To Live) という有効期間が設定されています。変更してから全世界に反映されるまでTTLの時間がかかるため、急ぎの変更が必要な場合は事前にTTLを短く設定しておくのが定石です。
一般的な反映時間の目安は数分〜48時間です。設定後はDNSレコード確認ツールでリアルタイムに反映状況を確認できます。