お知らせメール・メルマガ・ステップメールを送る際、通常のビジネスメール(Google WorkspaceやOutlook)で一斉送信するのは適切ではありません。スパム判定リスク・配信管理の煩雑さ・到達率の問題から、メール一括配信専用のサービスを使うことが推奨されます。

なぜ通常のメールで一斉送信してはいけないか

サービスの種類

メール配信サービスは大きく2つに分類されます。

インフラ型(SMTP relay・API):SendGrid・Amazon SESなど。メールの配信インフラのみを提供します。テンプレートや購読管理は自前で実装が必要で、エンジニアが必要なケースが多いです。大量配信・低コストが特徴。

マーケティング型(ESP):Mailchimp・ brevo(旧Sendinblue)・Constantcontactなど。購読管理・テンプレート・セグメント配信・自動化などをノーコードで使えます。非エンジニアでも運用できるのが特徴。

主要サービス比較

SendGrid

Twilioが提供するメール配信インフラです。世界シェアNo.1クラス。

項目内容
料金無料プランあり(月100通)。有料は月額$19.95〜
向いている用途トランザクションメール(通知・認証・領収書)、大量配信
必要スキルAPI/SMTP設定の知識が必要。管理画面は英語
強み到達率が高い・Webアプリとの連携がしやすい

WordPress・ECサイト・SaaSのシステムメール(会員登録完了・パスワードリセットなど)に向いています。

Amazon SES(Simple Email Service)

AWSが提供する低コストメール送信サービスです。

項目内容
料金送信1,000通あたり約$0.10(0.1ドル)。非常に安い
向いている用途大量送信・EC注文確認・システム通知
必要スキルAWS環境の知識が必要。初期はサンドボックス制限あり
強みコスト効率が圧倒的に高い

AWSをすでに使っている技術者向け。初心者が最初から選ぶのは難しいサービスです。

Mailchimp

世界最大規模のメールマーケティングプラットフォームです。

項目内容
料金無料プランあり(500コンタクトまで・月1,000通)。有料は$13〜/月
向いている用途メルマガ・ニュースレター・マーケティングメール
必要スキルノーコードで使える。UIは英語
強みテンプレートが豊富・セグメント配信・A/Bテスト・自動化

マーケティング担当者が自分で運用するのに向いています。

Brevo(旧Sendinblue)

フランス発のオールインワンマーケティングプラットフォームです。

項目内容
料金無料プランあり(月300通)。有料は月€8〜
向いている用途メルマガ・SMS配信・CRM連携
必要スキルノーコードで使える。日本語対応
強み日本語UIあり・トランザクションメールとマーケティングメールを一元管理

日本語対応があり、非エンジニアでも始めやすいサービスです。

国内サービス(blastmail・配配メール など)

項目内容
料金プランにより月額数千円〜
向いている用途日本国内向けのメルマガ・DM
強み日本語サポート・特定電子メール法への対応が明確

法的要件や日本語サポートを重視する場合は国内サービスが安心です。

到達率を上げるために必要な設定

どのサービスを選んでも、以下の設定を行わないと迷惑メールに振り分けられます。

独自ドメインの認証

配信サービスのダッシュボードで「ドメイン認証」を設定します。具体的にはDNSに以下を追加します。

設定後はメール認証チェッカーで正しく設定されているかを確認してください。

受信拒否・配信停止の仕組みを用意する

特定電子メール法では、受信者が簡単に受信を拒否できる手段を提供することが義務付けられています。主要な配信サービスは自動でUnsubscribeリンクをメールに追加する機能を持っています。必ず有効にしてください。

ウォームアップ

新しいIPアドレスから大量のメールを突然送ると、スパムと判定されます。最初は少量から送り始め、徐々に送信量を増やす「ウォームアップ」が必要です。SendGridなどは自動ウォームアップ機能を持っています。