Google広告のポリシー違反には「広告の不承認」「配信制限」「アカウント停止」の3段階があります。それぞれ意味と対応が異なります。どのカテゴリの違反かを正確に把握することが、早期解決の第一歩です。

違反の3つのレベル

違反の深刻度によって対応と影響範囲が大きく変わります。まずどのレベルの違反かを確認しましょう。

広告の不承認(Ad Disapproval)

広告単体が審査を通過しなかった状態です。アカウント全体への影響はなく、広告文・リンク先URLを修正して再申請できます。最も軽微な違反で、日常的に起きます。

制限(Limited)

ターゲット設定や配信量が制限される状態です。完全停止ではありませんが、一部のユーザーに広告が表示されなくなります。アルコール・ギャンブル・医薬品など「センシティブなカテゴリ」の広告は、認定取得や特定の設定が必要です。

アカウント停止(Account Suspension)

アカウント全体の広告配信が停止します。「不正行為」「危険な製品・サービス」「Googleポリシーの繰り返し違反」など重大な違反が対象です。停止通知メールが届き、理由が示されます。

よくある違反カテゴリと具体例

不承認や停止の原因として頻繁に報告されるカテゴリを、具体的な事例と対処法とともに解説します。

1. 誇大表現・虚偽の主張

「100%保証」「必ず痩せる」「絶対に儲かる」など、根拠のない断定的な表現は不承認になります。NGの例と対処法を確認してください。

実績・データ・第三者機関の認定など根拠を明示するか、断定表現を削除します。

2. 着地ページ(LP)の問題

広告文と着地ページの内容が一致しない、リンク先が機能しない(404エラー)、ポップアップが過剰に表示される、プライバシーポリシーがないなどで不承認になります。以下を確認してください。

3. 商標の無断使用

他社の登録商標をキーワードや広告文に使用する行為は、商標権者からGoogle広告に申告があった場合に制限されます。競合他社の社名・ブランド名をキーワードに設定すること自体は原則可能ですが、広告文中に他社商標を無断で掲載することは禁止されています。

4. 医療・ヘルスケア関連

薬事法・景品表示法に抵触する表現は不承認になります。医薬品・医療機器・健康食品の広告には特に厳格なルールがあります。

Googleは日本の薬機法に基づき、「治る」「治療する」「効く」などの表現に対して審査を行います。認定薬局・認定医療機関向けの特別な認定プログラムが別途存在します。

5. 繰り返しのポリシー違反

同一のアカウントで同じ違反を繰り返すと、アカウント停止に至るリスクが高まります。不承認になった広告を修正せずに複製して再申請することも違反の繰り返しとみなされます。

違反通知メールが届いたときの確認手順

違反通知を受けたら、以下の順番で対応します。焦らず手順通りに進めることで対処が速くなります。

  1. 通知メールの「ポリシーセンター」リンクをクリックして違反の詳細を確認する
  2. Google広告の管理画面 → 「ポリシーセンター」タブで対象の広告・キャンペーンを特定する
  3. 違反理由を確認し、Google広告ポリシーのヘルプで該当カテゴリを読む
  4. 広告文またはLPを修正する
  5. 「審査をリクエスト」で再申請する

異議申し立て(アピール)の手順

ポリシー違反と判断された内容に納得できない場合、アピール(異議申し立て)が可能です。以下の手順で申請します。

  1. Google広告管理画面 → キャンペーン → 広告と広告表示オプション
  2. 不承認になった広告の「ポリシーの詳細」をクリック
  3. 「アピール」ボタンから申請フォームへ
  4. 違反していない理由を具体的に記述して送信

アピールの審査には通常1〜3営業日かかります。アピールが却下された場合は、Google広告サポートに問い合わせることも選択肢のひとつです。

アカウント停止になった場合

アカウント停止は最も深刻な状態です。停止通知メールに記載された理由を確認し、該当する問題を完全に解消した上でアカウントの再審査をリクエストします。

再審査が難しいケースとして以下が挙げられます。

アカウント停止に心当たりがない場合でも、利用中の決済情報・ドメイン・IPアドレスが過去の停止アカウントと関連付けられていることがあります。

詳しい手順や原因の特定については「Google広告の広告がブロックされた原因と対処法」も参照してください。