メールアドレスのフリガナは、英字や数字をカタカナで表し、元の文字列を読み間違えないようにする補助表記です。書類で求められた場合は、一文字ずつ読みを付けると、つづりや記号を確認しやすくなります。まず提出先の記載例を優先してください。

不動産登記では、メールアドレスのフリガナが一律に必須というわけではありません。法務省の所有権移転登記の記載例には、メールアドレスへの振り仮名は不要と明記されています。メールアドレスの提供と、その読み仮名の記入は分けて考えます。法務省の記載例PDF

メールアドレスのフリガナの記入例

たとえば、架空のアドレス a1@example.com を一文字ずつ表すと、次のようになります。ここでは読みの区切りに中黒を使い、@ は記号のまま残しています。miniToolsの変換ツールもこの形式です。

メールアドレス
a1@example.com

フリガナの例
エー・イチ@イー・エックス・エー・エム・ピー・エル・イー・ドット・シー・オー・エム

これは文字を区別するための例で、すべての書類に共通する指定書式ではありません。提出先が「アットマーク」と読む形やスペース区切りを指定している場合は、その指定へ合わせます。メールアドレス本体の欄には、カタカナではなく元の英数字と記号を記入します。

info を「インフォ」、gmail を「ジーメール」と読むこともできます。ただ、文字の確認が目的なら、info は「アイ・エヌ・エフ・オー」と分けた方がつづりを照合しやすくなります。会話での読み方と、書類で一文字ずつ確認する表記を使い分けてください。

記号と数字を読み分ける

特に確認したいのは、ハイフンとアンダーバー、数字の0と英字のOです。似た形の文字を同じ読み方で済ませると、フリガナを付けても確認できません。

文字・記号読み方の例確認する点
@アットマークツールでは記号のまま残す
.ドット読みの区切りに使う中黒「・」とは別
-ハイフンアンダーバーと区別する
_アンダーバー、アンダースコア元の文字が下線であることを確認する
+プラス元のアドレスにあれば省略しない
0 / oゼロ / オー数字と英字を分ける
1 / l / iイチ / エル / アイフリガナだけでなく原文も照合する

数字は桁ごとに読めば、先頭のゼロを落としにくくなります。たとえば 01 は「ゼロ・イチ」です。「一」とだけ伝えると、元のアドレスに0が含まれていることがわかりません。

英字の大文字・小文字は、通常のカタカナ読みだけでは区別できません。フリガナが同じだからといって、アドレス本体を書き換えないようにしてください。元の表記を残し、必要なら「大文字のエー」のように別途説明します。

ドメイン部分も省略せずに確認する

メールアドレス全体のフリガナを求められた場合は、@ の後ろも確認します。似た名前のドメインや、.com と .co.jp の取り違えを防ぐためです。

一文字ずつ読む場合、.com は「ドット・シー・オー・エム」、.co.jp は「ドット・シー・オー・ドット・ジェー・ピー」です。gmail.com も、つづりを確認するなら「ジー・エム・エー・アイ・エル・ドット・シー・オー・エム」と表せます。

「コム」などの読みが誤りということではありません。相手が知っている言葉として伝える場面なのか、英数字を一文字ずつ照合する場面なのかで選びます。スペースや中黒の有無についても、書類の指示がないまま「どちらでも受理される」とは判断しない方が良いです。

不動産登記ではメールアドレスと氏名のフリガナを混同しない

検索用情報の申出で扱う「氏名の振り仮名」と「メールアドレス」は別の項目です。メールアドレス欄があるから、そのフリガナまで必須になるわけではありません。会社設立の登記とも別の手続です。

2026年9月18日に確認した法務省の所有権移転登記の記載例は、メールアドレスの振り仮名を不要としています。一方、手書きなどで文字を判別しにくい場合には確認することがある、と注記しています。公開中のPDFは2026年10月5日以降の申請向けなので、実際に提出するときは申請日と手続に合った様式を確認してください。

検索用情報として申し出るメールアドレスは、所有者本人のみが利用するものです。持っていない場合は「なし」として申し出る方法が案内されています。親族や代理人のアドレスで埋めるのではなく、法務省の検索用情報に関するQ&Aで条件を確認します。

用紙の指示や担当者の案内がわからない場合は、提出先の法務局か依頼先の司法書士へ確認してください。変換ツールの結果は、必要な申出事項や受理の可否を判定するものではありません。

変換ツールを使った後も元のアドレスと照合する

メールアドレスのフリガナ変換ツールは、入力した英数字などを一文字ずつ変換します。現行のツールは中黒区切りで、@ はそのまま残す形式です。記号の読み方やスペースの有無を選択する機能はありません。

まず、実際に利用しているアドレスをコピーして入力します。変換結果と原文を見比べ、数字や記号の抜けがないかを確認してからフリガナをコピーしてください。読みへ変換できたことは、そのアドレスが存在することやメールが届くことの証明にはなりません。

書類へ転記するときは、元のアドレスを勝手に読みやすい名前へ変更しないことも大切です。これから仕事用アドレスを作る段階なら、メールアドレスの命名例で、伝えやすさを含めて検討できます。既存アドレスを変更する場合は、先に登録先の変更チェックリストを確認してください。

フリガナを作る前に、記入欄が本当にメールアドレスの読みを求めているかを見ます。必要な場合だけ変換し、最後は原文と提出先の指定の両方に合わせる、という順番で進めてください。