Google広告は掲載前・掲載中を問わず、Googleのポリシーに照らして広告・ランディングページ・広告主アカウントを自動・手動で審査しています。ポリシーに抵触すると広告ステータスが「不承認」になり配信が停止しますが、原因と対処手順を把握していれば多くのケースで解決できます。

広告のステータスと「不承認」の意味

Google広告の審査結果は管理画面のステータス列に以下のいずれかで表示されます。

ステータス意味
有効ポリシーに準拠。すべてのユーザーに表示可能
有効(制限付き)商標・ギャンブル関連などのポリシーにより一部制限あり
有効(地域制限付き)指定の対象地域では掲載不可
審査中審査中。準拠確認後に配信開始
不承認ポリシー違反のため掲載不可
アカウント停止アカウント全体が停止

「不承認」は広告単位・広告グループ単位で発生するため、同一キャンペーン内の他の広告が引き続き配信されることもあります。

よくあるポリシー違反の原因

不承認の原因はGoogleが提示するポリシーカテゴリから推測する必要があります。頻度が高い原因を以下にまとめます。

誇大表現・最上級表現

「日本一」「業界最安値」「100%効果保証」などの表現はGoogleのポリシーで禁止されています。客観的な根拠のない最上級・絶対的な表現は不承認になります。

対処法: 「最」「一番」「No.1」などを削除し、具体的な数値や事実に置き換えます。

ランディングページの問題

広告文が問題なくても、リンク先のランディングページ(LP)に問題がある場合に不承認になります。

対処法: LPの表示・内容・連絡先表記を確認します。

制限されているコンテンツ

以下のカテゴリは完全禁止または制限付きです。

完全禁止 - 偽造品・著作権侵害コンテンツ - 危険な製品(爆発物・武器・違法薬物等) - 不正行為を助長するサービス(フォロワー購入・偽レビュー等)

制限付き(条件または申請が必要) - 医薬品・サプリメント(薬機法との整合が必要) - アルコール(年齢ターゲティング設定が必要) - 金融商品(適切な免責事項が必要) - 賭博・ギャンブル(国・地域ごとに要ライセンス)

商標の無断使用

他社の商標を広告見出しや説明文に含めると不承認になることがあります。正規代理店でない企業が商標を使用するケースや、比較広告でブランド名を記載するケースが対象になります。

広告とLPの不一致

広告で「無料」と訴求しているにもかかわらずLPに価格が表示されている場合や、特定のサービスを宣伝しているのに関係のないページへ誘導しているケースも不承認になります。

不承認の確認方法

管理画面で「広告」タブを開き、「ステータス」列の「不承認」にカーソルを合わせると違反しているポリシーの種類が表示されます。「ポリシーを確認」を選択すると詳細に進めます。

または「ツール」→「設定」→「ポリシー マネージャー」からアカウント全体のポリシー問題を一覧できます。

対処と再審査請求の手順

不承認が発生したら、確認・修正・再審査請求の3ステップで対処します。

ステップ1: 違反内容を確認する

管理画面でポリシーの種類(例:「誤解を招く表現」「ランディングページの品質」)を確認します。具体的にどの文言が問題かは表示されないため、ポリシーのカテゴリから推測して修正します。

ステップ2: 広告またはLPを修正する

違反箇所を修正します。広告文を変更して「保存」すると自動的に再審査に送信されます(通常1営業日以内)。LPのみを修正した場合は、広告の「編集」→「保存」で再審査をトリガーします。

ステップ3: 再審査を請求する

修正後も不承認が続く場合、またはポリシー判定が誤りと考えられる場合は再審査を請求できます。

  1. 「ツール」→「設定」→「ポリシー マネージャー」を開く
  2. 該当広告の「アピール」をクリック
  3. 「ポリシーに準拠するよう変更を加えた」または「決定に異議を唱える」を選択して送信

人間によるレビューが行われ、結果は数営業日以内にメールで通知されます。

制約: 1つの広告につき再審査請求は最大3回まで。前回の請求から24時間以上空ける必要があります。

アカウント停止になった場合

重大なポリシー違反(偽造品・不正な決済誘導等)や繰り返しの違反が認定されると、アカウント全体が停止されることがあります。

種類対処
ポリシー違反による停止ポリシー マネージャーからアピール可能
支払い問題による停止支払い情報を更新して申請

アカウント停止後は、同一人物・同一組織による新規アカウント作成もポリシーで禁止されています。

ランディングページのセキュリティも確認する

ランディングページのサーバーがマルウェアに感染していると、GoogleがそのページへのURLを安全でないと判断し広告を配信しないことがあります。審査前にLPのドメインが安全かどうかを確認しておくと安心です。

VirusTotalチェックツールでは、URLを入力するだけでVirusTotalの70以上のエンジンによるスキャン結果を確認できます。