Webサイトの公開直後に「検索結果のタイトルが意図と違う」「Googleに登録されない」「wwwあり・なしの両方で表示できる」と気づくことがあります。SEO基礎チェックツールを使うと、サイト完成時に確認したい基本設定を、トップページのURLからまとめて診断できます。

この記事では、ツールの使い方と5つの判定項目、エラーや注意が表示されたときの修正方針を解説します。

SEO基礎チェックツールで確認できること

SEO基礎チェックツールは、入力されたホストのルートディレクトリ / を対象に、公開前後の設定漏れを確認するツールです。

判定項目確認する内容
検索結果title、meta description、ファビコンのプレビュー
OGPog:title、og:description、og:imageのプレビュー
URL正規化HTTP・HTTPS、wwwあり・なしの到達先とリダイレクト
robots.txtGooglebotがルートへアクセスできるか
インデックスnoindexとcanonicalの設定

ルートドメインまたはwww付きドメインを入力した場合は、HTTP・HTTPSとwww有無を組み合わせた4URLを調べます。tools.example.com のような独自サブドメインでは、wwwを付けず、そのホストのHTTP・HTTPSの2URLを調べます。

基本的な使い方

操作はURLを入力して実行するだけです。制作中の下層ページを入力した場合も、ホスト名を維持してルートディレクトリを確認します。

  1. SEO基礎チェックツールを開く
  2. 確認したいサイトのURLを入力する
  3. 「一括チェック」を押す
  4. 総合判定と5項目の結果を確認する
  5. エラーまたは注意があれば、詳細欄の修正ポイントを確認する

たとえば https://service.example.com/contact/ を入力すると、service.example.com を維持したまま https://service.example.com/ を診断します。example.com/service/ のようなサブディレクトリ単位のサイトには対応していません。

検索結果プレビューの見方

検索結果欄では、取得したtitle、meta description、ファビコンをGoogle検索結果に近い形で確認できます。

titleとmeta description

titleが未設定の場合はエラー、meta descriptionがない場合やtitleが長い場合は注意として表示します。文字数だけで良し悪しを決めず、検索する人がページ内容を理解できる表現になっているかも確認してください。

Googleが検索結果に表示するタイトルは、title要素を含む複数の情報から自動生成されるため、設定した文章が必ずそのまま表示されるとは限りません。詳しい書き方はtitleタグとmeta descriptionの解説も参照してください。

ファビコン

ファビコン欄では、HTMLの link rel="icon" などから取得した画像を表示します。指定がない場合は、ホスト直下の /favicon.ico を試しに表示します。

Googleの仕様では、検索結果用のファビコンはホスト名単位で扱われます。そのため、ルートドメインとサブドメインは別のファビコンを設定できます。条件を満たしていても検索結果への表示が保証されるわけではありません。詳しい要件はGoogle検索のファビコン仕様で確認できます。

OGPプレビューの見方

OGP欄では、SNSやチャットへURLを共有したときに使われるタイトル、説明文、画像をカード形式で確認します。

og:titleog:image の両方があれば正常、どちらか一方がなければ注意、両方なければエラーとして表示します。画像内の文字切れ、タイトルとの内容不一致、古いキャンペーン画像の残存も目視で確認してください。

OGPの基本的な書き方や推奨構成は、OGPメタタグの設定方法で詳しく解説しています。

URL正規化チェックの見方

URL正規化では、同じサイトへ到達できる複数のURLが、最終的に1つの正規URLへ集約されているかを確認します。

正常な状態

正規URLが https://example.com/ の場合、ほかのURLから301または308で正規URLへ転送される状態が基本です。

開始URL期待する結果
http://example.com/https://example.com/ へ301または308
https://example.com/200 OK
http://www.example.com/https://example.com/ へ301または308
https://www.example.com/https://example.com/ へ301または308

Googleは301と308を恒久転送として扱い、転送先をcanonicalとする強いシグナルに利用します。302・303・307は一時転送なので、恒久的なURL統一には301または308を使います。詳しくはGoogleのリダイレクト仕様を参照してください。

wwwあり・なしが分かれている場合

wwwありとwwwなしの両方が200 OKを返し、それぞれ別の最終URLで止まる場合は、URLが統一されていません。ツールはHTMLのcanonicalを確認し、既存設定と一致する側を推奨URLとして表示します。

Google SEO上、wwwあり・なし自体に優劣はありません。すでにcanonical、内部リンク、サイトマップで使っている側を維持し、反対側から301または308で転送することが重要です。

Googleはリダイレクト、rel="canonical"、サイトマップなど複数のシグナルからcanonicalを判断します。サイト内で異なるURLを指定せず、同じ正規URLへ統一してください。Googleのcanonical指定方法にも、シグナルを一貫させる重要性が示されています。

robots.txtの見方

robots.txt欄では、正規URLのホスト直下にある /robots.txt を取得し、Googlebotまたは User-agent: * のルールを評価します。

次のようにルート / が拒否されていると、Googlebotはサイト全体をクロールできません。

User-agent: *
Disallow: /

制作環境で使った全体拒否が本番公開後も残っていないか確認してください。robots.txt が404の場合、クロールを阻害するルールはありませんが、ツールでは確認を促すため注意として表示します。

robots.txtは主にクロールを制御するためのファイルで、検索結果から確実に除外する仕組みではありません。Googleも、ページを検索結果から除外する目的にはnoindexや認証を使うよう案内しています。Googleのrobots.txt解説robots.txtの書き方も確認してください。

noindexとcanonicalの見方

インデックス欄では、HTMLとHTTPレスポンスに検索登録を妨げる指定がないか確認します。

確認対象は次の4項目です。

noindex または none が見つかった場合はエラーです。Googleの仕様では nonenoindex, nofollow と同等です。HTML以外のファイルでは、HTTPレスポンスの X-Robots-Tag にnoindexが設定される場合もあります。詳しくはGoogleのrobots metaタグ仕様を参照してください。

canonicalが未設定、または現在の正規URLと一致しない場合は注意として表示します。canonicalはGoogleへのシグナルであり、指定したURLが必ず採用される保証ではありません。リダイレクト、内部リンク、サイトマップも同じURLへ揃えることが大切です。

よくあるエラーと修正方針

一括チェックでエラーや注意が表示された場合は、次の順番で確認すると原因を切り分けやすくなります。

表示内容主な原因修正方針
titleタグがありませんHTMLのhead内にtitleがないページ内容を表すtitleを追加
OGPタイトルまたは画像がありませんOGPタグの設定漏れog:titleog:image を追加
最終URLが複数に分かれていますwww有無やHTTP・HTTPSが別々に200を返す推奨URLへ301または308で転送
一時転送が含まれます302・303・307を使用している恒久統一なら301または308へ変更
Googlebotのルートアクセスが拒否されていますDisallow: / が残っている本番サイトの全体拒否を解除
noindexが設定されています制作時のmetaタグやHTTPヘッダーが残っている公開対象ページからnoindexを削除
canonicalが一致しませんURL表記やCMS設定が不統一正規URLと同じ絶対URLへ修正

URL正規化の詳細をさらに調べたい場合は、HTTPステータス・リダイレクトチェッカーで個別URLの転送経路を確認できます。

このツールだけでは確認できないこと

SEO基礎チェックツールはサイト公開時の一次確認を効率化しますが、サイト全体のSEO監査を行うものではありません。

修正後はツールを再実行し、エラーが解消したことを確認してください。公開後の実際のクロール・インデックス状況はGoogle Search Consoleで確認します。サイト全体の公開作業はサイト公開前のSEOチェックリストと組み合わせると確認漏れを減らせます。